トップ > 藤田記念庭園 > 考古館

藤田記念庭園

藤田記念庭園考古館と資料について

 この考古館は、それまで市立博物館が収蔵、展示活用していた先土器時代~縄文時代~弥生時代~近世まで及ぶ遺物を、平成3年藤田記念庭園と考古館の開園に合わせて移動し、展示した施設です。
 主体となるものは、昭和33年、岩木山山ろくでの開発に伴い組織された「岩木山麓埋蔵文化財古代遺跡緊急発掘調査事業団(弘前市、東京教育大学、成城大学、弘前大学ほか)」による調査や、砂沢遺跡発掘調査により出土した遺物が中心となっています。

 館内にはこれらとともに、津軽地方で出土した縄文、古代、及び中世、近世の館跡、城跡(弘前城、堀越城等)からの資料や、県内出土の考古学上重要な特徴を持つ資料も併せて展示しており、展示数は約500 点、うち土器類は約300 点となっています。

十腰内(とこしない)式土器

十腰内(とこしない)式土器  主なものとして、1960年(昭和35年)に今井富士雄・磯崎正彦らによって調査が行われた十腰内遺跡の出土物があります。
 これらは縄文時代後期の土器型式として十腰内式I式からVI式として公表されましたが、分類上不明な点が多く、現在も調査研究が行われています。
 館内展示コーナーにはその主な形式が展示されています。

砂沢(すなざわ)遺跡出土遺物

 砂沢遺跡からは、九州の遠賀川(おんががわ)式土器(弥生時代前期)と同年代とされる、晩期末~弥生初頭の土器と共に、田舎館村垂柳遺跡で発見された水田よりもさらに古い時代の大型水田跡も発見されました。
 遺跡から発見された炭化米や、稲のプラントオパール等の資料から、ここでは稲作が試行錯誤しながら、短期間行われたということがわかっています。
 なお、砂沢式土器、炭化米をはじめとする砂沢遺跡からの出土遺物は、国の重要文化財に指定されています。

【展示内容】

〔1階〕 旧石器~縄文時代と体験コーナー

  旧石器
  尖底・爪形文土器、円筒下層式・円筒上層式土器
  十腰内式土器、大洞式(亀ヶ岡式)土器
  板状・遮光器土偶、すり石、石棒・石剣・異形石器
  貝塚出土貝殻、魚骨、銛、釣り針、土錘 等

  大森勝山遺跡、十腰内遺跡、大沢遺跡、大曲遺跡、薬師1号遺跡、尾上山遺跡
  大平野遺跡、鴨平遺跡、浮橋貝塚、石神遺跡 等

〔2階〕 弥生~古代・中世・近世
 
 砂沢式土器、炭化米、水田跡(遺跡)写真、プラントオパール写真、田舎館式土器
 土師器、須恵器、珠洲、磁器、瓦
 各木製品(はし、椀、下駄、くし)
 古銭、刀身、かんざし、手裏剣 等

 砂沢遺跡、市内各館跡、堀越城、弘前城 等

〔開館期間・時間〕 藤田記念庭園と同じ
〔入館料〕 考古館は無料。但し、藤田記念庭園の入園料が必要